眼の起源と脊椎動物の色覚進化
摘要
眼は単細胞真核生物の無方向性光センサー、色素遮蔽体による方向性光センサー、その集合化による低解像度視覚センサー、そして限られた分類群(頭足類、節足動物、脊椎動物)でその高密度化による高解像度視覚センサーへと進化した。高解像度視覚センサーはカンブリア紀初期(約5億3000万年前)には既に完成した。光センサーの分子実体はタイプIIロドプシンであり、動物と菌類の共通祖先の単細胞真核生物の時代(10~20億年前)にGPCRファミリーのメラトニン受容体から分化した。視覚センサーに使われている節足動物の感桿型オプシン(R-opsin)と脊椎動物の繊毛型オプシン(C-opsin)は、すでにヒトとクラゲの共通祖先で出現した。単純から複雑へと眼は進化したが、各段階がその必要に対して完成している。だからこそそれらは今も継続し、一方で短期間に複雑化できた。
引用本文(GB/T 7714)
河村 正二. 眼の起源と脊椎動物の色覚進化[J]. JAPANESE ORTHOPTIC JOURNAL, 2017.
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