乳癌の骨転移治療中に両側非定型大腿骨骨折を生じた1例
摘要
【目的】乳癌の骨転移治療中,両側非定型性大腿骨骨折Atypical Femoral Fracture(以下AFF)を生じた1例を経験したため報告する.【対象と結果】54歳女性,47歳時に進行性乳癌と診断され,多発骨転移に対してデノスマブを投与されていた.自宅内を歩行中,急に両大腿部の激痛と変形を来し救急搬送された.X線にて両大腿骨骨幹部骨折を認め,経過や画像所見からAFFと診断し,受傷3日後に両側の髄内釘固定を行った.術後は2週後より仮骨形成を認めたため全荷重歩行を許可した.デノスマブは受傷6週間前に最終投与しており術後3週で再開した.術後3か月でノルディックポールでの歩行が可能となり,骨折部の仮骨形成もさらに進行した.【考察】乳癌骨転移に対するデノスマブ使用によってもAFFが発生しうる.骨折後のデノスマブ再開については骨癒合の状態や予後など個々の症例に応じた対応が必要である.
引用本文(GB/T 7714)
絵里子 白石, 健治 吉田, 公人 南, 等. 乳癌の骨転移治療中に両側非定型大腿骨骨折を生じた1例[J]. Orthopedics & Traumatology, 2021.
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